少部数かつ安く同人誌を印刷したい場合のおすすめ印刷所まとめ(2021年版)

同人誌を作る//8
少部数で安い同人印刷所
同人誌を作るとき、コピー本やキンコーズも悪くはないけど、印刷所も使ってみたい。 でも大手の同人印刷所は高い!オフセット印刷は価格的に少部数に優しくない!とお嘆きの方は少なくないと思います。 そんな少部数かつ安く同人誌を刷りたい時におすすめの印刷所を、実際に使用したところを中心に具体的にまとめました。 ※記事を最初に書いた時から価格や仕様がだんだんと変化してきているため、記述の追記・削除やご紹介している印刷所の差し替えを行う可能性があります。 折を見て更新するようにしていますが、価格・仕様は変更になっている場合があります。注文前等にご自身で再度お確かめください。 チョイスの基準は、「同一冊数・ページ数の大手同人印刷所よりも安め」「紙がいくつか選べる」「全国で送料が変わらない」などを元にしています。 安さを再優先にしてはいますが、どの印刷所も基本的な応対はかなりしっかりしていますので、「印刷所は初めて」という方でも大丈夫です。 本記事で紹介している印刷所およびセットは、特に断り書きがない場合、基本的にすべてオンデマンド印刷のものです。 オフセット並の「きっちりしたクオリティ」を求める場合は印刷費がそれなりに高い印刷所に出したほうがもちろん良いです安さ重視でご紹介していますので、色味など仕上がりにこだわる方は素直にオフセットの大手同人印刷所などを利用してください。 (紹介している印刷所のクオリティに私は満足していますが、念のため) なお、この記事を書いているサークルはピコどころか10~30冊程度しか刷らないドピコサークルです。 部数がある程度多い方にはあまり参考にならないかもしれません。

PP加工標準&少部数×多ページに最強「ポプルス」

dojin-print01 http://www.inv.co.jp/~popls/
基本サイズ A5・B5
印刷費目安 5285円(税別・スタンダードセット・B5・20P・20部)
最低部数  1部~
送料 50部(B5サイズ40P)まで1000円(税別)~ ・印刷費とは別に加算 ・全国一律(沖縄のみ別途加算あり)
PP加工 ・標準で付属 ・クリアPPかマットPP選択可
支払い方法 銀行振込(三井住友・ゆうちょ) クレジット 代引き 郵便振替 現金書留 店頭支払い
各種割引・特典 ・ポプルスタウンリンク会員割引(本10%OFF・要登録) ・ストレート割引(規定通りの入稿で5%OFF)
その他特色 ・直接搬入可(イベントによる)、宅配搬入可、書店委託先に発送可 ・資料請求あり(無料) ・再版値引きあり(10%OFF) ・部数が10部以下のページ数が多い本だと他と比較してかなり安い
基本的には「ポプルスマイページ」に登録、予約をして締め切りまでに入稿する仕組み。 繁忙期でなければ作成サイズミスなどの指摘もしてくれたことがあり、対応はかなり丁寧。 新興の印刷通販サイトがやっている同人部門と異なり、同人専門の印刷所なのでそのあたりが気になる人にもマッチ。 多ページでも値段が安めなことから、漫画・小説どちらも幅広く使いやすい。 部数は要らないんだけど厚い本が作りたい!というサークルにはピッタリの印刷所。 ただし、特定の使いたい表紙用紙がある場合など、装丁に凝りたい本には不向き。 常時適用になる割引システムが充実している。 ポプルスタウンのリンク会員になるにはサイトが必要で応募時期が年2回(6月と10月)だが、申請するだけで10%OFFになるのは非常に大きい。 また、規定通りの仕様で入稿することが条件のストレート割引は上記のリンク会員と重ねがけできるので、組み合わせれば常時15%OFFで利用できる。 再版割もあり、一度刷った本は6ヶ月間割引が適用になり、その場合でも奥付のみ無料で差し替え可能。 (※2019/8追記:新サービス移行に向け新規のリンク会員登録は終了しており、割り引きサービスは2020年12月20日入稿受付分までで終了) 私もしばしばお世話になっている印刷所。テンプレートも充実している。 ポプルスの詳しい情報は「多ページ×少部数に強くて安い!同人印刷所「ポプルス」の特徴と入稿方法」という記事に書きました。 [clink url=”https://sengokulife.com/popls/”]

1冊からフルカラー激安「ONEBOOKS」

dojin-print02 http://www.red-train.co.jp/onebooks
基本サイズ A6(文庫)・A5・B5
印刷費目安 6500円→8500円(B5・20P・20冊/2018年4月より値上げ)
最低部数 1部~
送料 1000円 ・クロネコヤマト使用 ・来社引取時はかからない
PP加工 ・標準で付属 ・クリアPPかマットPP選択可
支払い方法 代引き(手数料加算) 銀行振込 来社引取時現金払い
各種割引・特典 ・時々限定で利用できる特殊紙フェアを開催 ・イベント直接搬入で遊び紙無料など
その他特色 ・直接搬入可(イベントによる)、宅配搬入可 ・資料請求あり(有料) ・フルカラーとモノクロが同一価格 ・A5以下のサイズはカバー印刷が無料 ・ページ数カウントは本文のみ(表紙を含まない) ・絵画表現でのR18不可
重要な注意事項として、イラスト・漫画での成人向け印刷は不可。 小説でも出来れば避けたほうがよさそう。 フルカラーがモノクロと同一料金という驚異の料金体系なので、写真の多い旅行記やカラーイラスト集などに向く。 文中でモノクロとカラーを取り混ぜることもでき、自由度はかなり高い。 反面、大人向けのカップリング本などを出したい場合は選択肢に出来ないうえ、モノクロオンリーの場合や部数が増えてくると割高感。 (イラスト集などで色味や再現度にがっつりこだわる場合は不向きなので、素直にお金を積んでグラフィックさんあたりに頼んだほうが吉) 予約必須。 予約が埋まっていると希望の入稿日に入稿できない。 予約は入稿希望日の30日前から行うことができる。 部数は最低1部からと細かく指定できる。 その代わり余部(オマケで何冊か印刷部数より多めにくれるやつ)は10部以上で1部、10部以下ではついてこない。 納期は4~6日ほど。 テンプレートはないので、数値を参考に自分でファイルを用意する必要がある。 印刷した感じは、若干ざらついていてカラーのベタ塗りにムラが出る場合も。 モノクロや単色の場合はそこまで気にならない。 ONEBOOKSの詳しいレビューや本のサンプルは「フルカラーが格安でカバーも無料なONEBOOKSで同人誌を印刷してみたまとめ」という記事に書きました。 [clink url=”https://sengokulife.com/onebooks/”] あわせて参考にどうぞ。

太め線に悩む人向け「プリントキング」

dojin-print03 http://printking.co.jp/doujin/
基本サイズ B6・A5・B5・A4
印刷費目安  6660円(カスタマイズセット・B5・20P・20冊)
最低部数  10部~
送料  印刷費に含まれる
PP加工  オプション加工 基本料金2000円+@15円×冊数
支払い方法  銀行振込(ゆうちょ・大分銀行・ジャパンネット銀行) クレジットカード(VISA・MasterCard・JCB・AmericanExpress・Diners・DISCOVER) 代引き(手数料加算)
割引・特典  ・対象イベント参加サークルに特典あり(部数+5冊またはオプション追加納期-1日、3%OFFクーポン配布) ・不定期で遊び紙フェアやPP加工割引フェアを開催 ・学生割、ガチムチ割などの面白いフェアも
その他特色 ・直接搬入可(イベントによる・有料)、宅配搬入可、書店委託先に発送可 ・資料請求あり(無料・小説用あり) ・線が若干細めに印刷される ・表紙紙変えは料金加算 ・資料請求時に割引クーポンコードをくれることがある ・その印刷の仕様書つきメッセージカードを同封してくれる
希望のページ数・冊数・仕様の印刷を「カートに入れて注文」する、印刷通販と呼ばれるスタイルのため、入稿はその日のうちに限られる。 (つまり、原稿が出来てから出ないと注文できない。) 漫画・小説問わず使い勝手が非常に良い印刷所。 比較的安価に表紙紙変えが行えるので、ある程度装丁に気を使いたい人や、毎度同じ仕様では飽きるという人にも向く。 PP加工をしたいときはせっかくの割安感が削がれるので今一歩か。 とはいえ、ホログラムPPをお手軽に取り入れられるのは魅力的。 クレジットカード払いなどはできないが、 支払期限が発送日の2日前までなので、余裕を持って入金できるのも良い。 受け取るだけなら店頭受取も可能な模様。 印刷所の特徴か線が細めに印刷されるため、元々の線が細い人は気をつける必要がある。 逆に、線が太めの人は綺麗になったような効果が得られるのでおすすめ。 送料と到着日が全国一律なのも遠方住まいにはありがたい。 資料請求時に割引クーポンを同封してくれたことがあり、期限はあるものの3~8%の割り引きがあるのも魅力。 2019年頃から値上げされたらしく、フェアを利用しないならやや割高かも。

文庫・新書サイズ格安で小説系最強「ちょ古っ都製本工房」

dojin-print04 http://www.chokotto.jp/
基本サイズ  A6(文庫)・B6・新書・A5・B5・A4・変形サイズ大小
印刷費目安 3640円(6営業日コース・B5・20部・表紙込20P・表紙カラー・コート紙180kg使用)
最低部数  1部~
送料  印刷費に含まれる(650円) ・ヤマトか日本郵便 ・2万円を超えると無料になる ・複数冊子のまとめ発送可
PP加工  オプション加工
支払い方法  銀行振込(楽天)
割引・特典  ・時々不定期でキャンペーンを開催(モノクロ本文10%OFF、フルカラー本文割引など)
その他特色 ・宅配搬入可(ヤマト)、ホテル・コンビニ受け取り可(事前に許可が必要) ・資料請求あり(無料・簡素) ・文庫(A6)・新書サイズの料金が破格に安い ・一番安いプランはかなり早めに受付上限が来るので計画性が必要
基本的に印刷通販型に近いタイプなので、原稿が完成してから注文手続きをするのが望ましい。 納期に応じて4・6・8・10日コースがそれぞれ選べ、日数が長くなると値段が安くなる。 カレンダーをクリックすると、締め切り日と時間を表示してくれるので間に合うように原稿を終わらせよう。 (ただし8営業日・10営業日コースは特別割引なので数には限りがあり、埋まってしまうと希望納品日を選択できなくなる) 文庫(A6)サイズや新書サイズが格安という特性上、小説系同人誌の印刷に非常に向く印刷所。 同人系に特化した印刷所ではないので、イベント特典などはないが、その分とにかく安いのでお金がないサークルや沢山色んな本を発行したいサークルにはかなりマッチする。 ヘタするとコピー本を作るより経済的かもしれない。 表紙紙も種類は多くないが選ぶことができるので、凝ろうと思えば凝れる。 注意書きが設けられていないので、漫画で大人向けが刷りたい場合はおとなしく他の同人に強い印刷所にしたほうが無難。 (※追記:小説は法規に反しない範疇のものであれば成人向けも可だそう) どちらかというと一次創作向き。 小説印刷でしか使用したことがないが、本文では特に気になる点は無かった。 ちまたでは表紙印刷の色味がいまいちという評判も聞く。 ベタ塗りが多ければあまり気にならない程度な気がする。 ページ数が多い(数百P)と糊部分がはみ出し気味で若干不安な感じの本があるのが気にはなる。 ちなみに、入稿はPDFでしか受け付けていないので、変換できるソフトを持っていない場合は利用できない。要注意。 公式サイトでは推奨解像度1200dpiや2400dpiという表記がなされているが、本文を600dpiで入稿しても特に問題はなかった。 北海道、秋田県、青森県、山形県、沖縄県の場合は締切日の1営業日前の15時に締め切りが早まるので注意。 [adrotate banner=”6″]

高品質で良コスパ、紙サンプルが最強「グラフィック(コミグラ)」

同人印刷コミックグラフィック https://www.graphic.jp/comic
基本サイズ A5・B5・A4(正方形可)
印刷費目安 5770円(B5・20P・20部・納期10日)
最低部数 1部~(1部単位で印刷可)
送料  印刷費に含まれる(2000円以上で無料)
PP加工 オプション加工
支払い方法 銀行振込(楽天・三菱東京UFJ) クレジットカード 代金引換(手数料加算) コンビニ決済(セブン・ローソン・ファミマ・ミニストップ・デイリー・セコマ) 店頭支払い
割引・特典 ・自己アフィリエイト利用で注文金額の3%バックマージン ・PDFまたはAI(Illustrator)上からのダイレクト入稿で2%ポイント付与(無線綴じおよび表紙替えの中綴じはPDF入稿不可なのでダイレクト入稿のみ対象) ・仕様が同じものを複数カートに入れて決済すると2~5%OFF ・会員ランク制度により3ヶ月の平均利用額でポイント還元率アップ
その他特色 ・直接搬入可(事前に見本誌配送もあり) ・資料請求あり(無料あり、一部有料/かなり充実) ・表2表紙3の印刷も可(有料) ・44Pまでの本なら「同人誌かんたん入稿」で印刷プレビューを見ながら入稿できる(JPEG、PNG、PhotoshopEPS、TIFF、PSD) ・印刷知識について公式サイトが詳しい解説を掲載 ・権利厳しい系ジャンルは印刷NGの記載あり(KH、ポケモンなど) ・3時間または6時間で納品する特急サービスあり(京都・大阪・東京の店舗受け取り)
こちらも「印刷通販」型のサイト。 仕様があらかじめ決まっている場合にははっきりいくらで作れるか目安が出るので予算が立てやすい。 同一価格帯で比較すると印刷が綺麗でイラスト集などを印刷しているサークルに人気な印象。 実際自分が一度名刺印刷で利用した際にもかなり高精細&高品質な出来で満足でした。 オフセット印刷にも対応しているのでピコ手から大手まで幅広く対応可能。 最大の特徴は分厚い鈍器のような豊富な紙種サンプル あまりにカバーしている紙種が多いので、これ一冊あれば表紙用紙はよほど特殊な紙以外はだいたいカバーできる。 カラーチャートも配布しているのでオンデマンドで少部数であってもとにかく色味にこだわりたい人にはおすすめ。 (一部在庫切れの時があるので注意。サンプル請求は独自ポイントがない場合クレジットカード決済になる) 公式サイトで掲載している「肌色印刷チャート」はイラスト系の人ならぜひ見ておきたい。 グッズ印刷も種類が豊富で、マスキングテープやサーモボトルなども制作できる。 デメリットはテンプレートが中綴じ(ホッチキス留め)しかなく用意する画像サイズが一見すると分かりづらいこと、無線綴じの本は見開きでの入稿となるので慣れていないとやりづらい点。 サイト内を細かく調べたところ断ち切りは3mmで作ればOKの模様。 また、オンデマンド印刷では箔押しなどの特殊加工はできず、PP加工のみ対応。(オフセットでは可能) グラフィック(コミグラ)の詳しいレビューや本のサンプルは「印刷通販グラフィック(コミグラ)の特徴と入稿方法」に書きましたので参考に。 [clink url=”https://sengokulife.com/comic_graphic/”] 同人誌印刷や同人グッズ作成なら同人誌印刷所コミグラ! 4cfa23d17c9bdab9992d17d75a4c7921

早割でグッズ印刷サービス「オレンジ工房」

dojin-print05 http://www.orangekoubou.com/
基本サイズ A5・B5
印刷費目安 5980円(ホワイトPPセット・B5・20P・20部)
最低部数 10部~
送料 1050円~(地域により異なる)
PP加工 PP付きセットあり なしのセットにオプションで付けるのもOK
支払い方法 銀行振込(りそな銀行) 郵便振替 クレジットカード
割引・特典 ・早期入稿でグッズ印刷サービスまたはポイントサービス ・指定イベント参加者向けサービスあり(特殊紙表紙無料など)
その他特色  ・直接搬入可(イベントによる・有料)、宅配搬入可、書店委託先に発送可 ・資料請求あり(有料)
早期入稿でグッズが2つまたはポイント還元がついてくるのが特徴の印刷所。 マイページに登録すると1ポイント1円で使えるポイントが印刷料金の5%分ずつたまっていく。 (登録しなくても注文は可能) 最大の特徴は早期入稿特典グッズで作れる内容がやたら充実していること。 ポスター・チラシはもちろん、ポストカード2種15枚や缶バッジ各種・型抜きシール・トートバッグ、果てはキーホルダー・Tシャツまで作ることが可能。 これ特典だよね…?いいのかこんな太っ腹で…? 6日早期入稿で2種グッズ印刷サービスだそう。 テンプレートもセットごとに細かく用意されている。

表紙2・3印刷が簡単・安価な「プリントネット」

dojin-print06 http://odahara.jp/doujinshi/
基本サイズ A6(文庫)・新書・B6・A5・B5・A4
印刷費目安  4330円(B5・20P・20部・表紙2表紙3カラー)
最低部数 1部~
送料  印刷費に含まれる (※2021/6/14追記:冊子印刷は北海道・沖縄は送料別になった/価格表無し:印刷費目安のセットで北海道510円)
PP加工 オプション加工
支払い方法 銀行振込(楽天・三井住友・三菱東京UFJ・鹿児島銀行) クレジットカード 代金引換(手数料加算) 後払い(決済手数料商品代金の5%が加算/コンビニ・郵便振替・銀行) 楽天ペイ 店頭支払い
割引・特典 ・対象イベント合わせ本支援(余部5追加・遊び紙無料・角丸加工・PP追加納期なし・カラー口絵追加納期なしからいずれか一つ)
その他特色 ・宅配搬入可 ・資料請求あり(無料) ・最小部数1部から対応可能 ・表紙2・3の印刷が標準装備 ・楽天ポイントを貯められる ・紹介制度で継続的なポイント還元がある ・運送会社の指定ができる(ヤマト・郵便局・佐川/有料) ・権利厳しい系ジャンルは印刷NGの記載あり
こちらもプリントキング同様、「印刷通販」型のサイト。 (印刷通販とは、印刷の仕様を「カートに入れて注文」するスタイル。原稿が出来てから出ないと注文できない最大の特徴は表紙2・表紙3(表表紙と裏表紙のそれぞれ裏部分)への印刷が実質無料でできること。 発注前のフォームでは表紙2、3を「刷らない・モノクロ・カラー」から選べるのだが、表紙用紙「アートポスト180kg」の場合、どれを選んでも値段が変わらない。 (他の紙は未確認) ※2021/6/14追記:表紙2・3を刷らないことで価格が安くなるパターンも選べるようになったようです 表紙2、3の印刷は他の印刷所だと有料オプションであることが多いので、そこに印刷を入れたい人にはオススメの印刷所。 また、直接同人誌の印刷とは関わらないが、プリントネットの名刺・チラシ印刷(メール便配達)は破格に安い。 とくに名刺印刷は紙種を選んでも490円~680円程度で100部と相当にお買い得なので、サークル名刺を作りたい場合にはイチオシ。 カラーチラシ(フライヤー)もA4・片面カラー・コート紙90kg・50部で640円。 ペーパーのほか、イベントやアンソロチラシにうってつけ。 紙系のグッズを中心に他にもいろいろ作れるものが用意されている。 オンデマンドだけでなくオフセット印刷にも対応しているので、部数が増えてきたサークルにも向く。 規定PDF入稿でポイントが貯まるサービスもあるので、リピート利用してもオイシイ。 ※2021/6/14追記:楽天ID連携で楽天ポイント付与されるようになった(ポイントはプリントネット独自のポイントとどちらか一方のみ付与・注文時に選択) 会員ランクアップで楽天ポイントの付与率もアップする(0.5%~) 楽天との連携がはじまったためか、楽天ペイでの支払いも可能になっている。IDの連携はカートに商品を入れて決済をする直前に行える。 ユーザー紹介制度も開始され、紹介先が購入するたび0.5%ぶん紹介元にもポイントが入る。 (紹介先の会員ランクが高くなるとその分もらえるポイントにも上方補正がかかる) 紹介方法は紹介者コードを伝える・サイト等でのアフィリエイト・メールで送るの3種類がある。

余談:装丁こだわり派「プリントオン」は「高い」のか?

dojin-print07 http://www.print-on.jp/doujin/doujin_index.htm
基本サイズ  文庫(A6)・新書・A5・B5
印刷費目安 10700円(シンプルセットB5・20P・20冊)
最低部数 10部~
送料 印刷費に含まれる
PP加工 セットによる(シンプルセットはクリアPP標準)
支払い方法 クレジットカード 銀行振込(ジャパンネット銀行) 代引き(手数料加算) コンビニ決済
割引・特典 ・定期的に割引・特典のあるイベント合わせフェアを開催
その他特色 ・直接搬入可(イベントによる)、宅配搬入可(イベントによる) ・資料請求あり(有料) ・和綴じなど、とにかくオプション・加工の選べる幅が多い ・オリジナル用紙の選べるセット ・期間限定でしか選べない紙や加工もある ・他では見かけない特殊グッズ印刷も(ブックケース・ペットボトルラベル・ハーブ缶等)
一般的には「高い」と言われがちなプリントオンも、フェアの割引を使えば平均的な印刷費に抑えることは可能。 けして安い印刷所とは呼べないが、計画的に原稿を仕上げられるならば選択肢に入れるのはあり。 なんといっても装丁の幅の広さが群を抜いている。 予算が出せるのならここを使わないのは勿体無い。他では選べないようなオリジナル用紙・遊び紙も多数ある。 表紙などをおまかせでデザインしてくれる「わくわくドキドキ デザインセット」やカバーが標準装備の文庫・新書サイズのセットもあるので、 装丁・デザインに凝りたい小説サークルにもおすすめ。 フェアの割引は問い合わせたところ、イベントに参加しない場合でも期間内の発注であれば適用することができるとのこと。 直接搬入は注文金額1万円未満の場合1500円が別途かかる。 また、イベントによっては宅配搬入は受け付けていない場合もあるので注意が必要。

【PR】LINEで相談が可能+後払いが可能な「同人誌印刷ペンタロー」

※2021/6/6追記:同人誌印刷ペンタロー様より利用してみて記事掲載を検討してくれないかとの旨がありましたので掲載します。 https://pentaro.jp/
基本サイズ A4、B5、A5、文庫(A6)、新書
印刷費目安 10935円(B5表紙本文フルカラー・PP加工あり・20P・20冊)
最低部数 1部~
送料 1箇所分、印刷費に含まれる
PP加工 あり(クリア・マット)
支払い方法 クレジットカード 銀行振込(PayPay銀行) 後払い(手数料550円/コンビニ・郵便振替・銀行振込)
割引・特典 ・ポイントサービスあり(購入金額の10%)
その他特色 ・メジャーな東京と大阪の会場へ直接搬入可能 ・最小部数1部から対応可能 ・RGB印刷に標準で対応(追加料金無し) ・選択できる営業日の幅が広い(当日~11日) ・LINE@で質問・相談が可能 ・横型本、変形本が作れる ・権利厳しい系ジャンルは印刷NGの記載あり
印刷通販型。 最大のウリは1部から印刷が可能なこと。 PixivFactoryは仕様の幅が狭く、メディバンファクトリーはサービス終了してしまったので、1冊~10冊くらいでいいんだけど、表紙も本文も紙選びたいし…という層にはかなり便利。 納期の幅によってかなり値段が変わるのが特徴で、東京23区内当日特急印刷や全国特急印刷のプランもある。 都内イベント中心の人には便利かも。 本文フルカラーでもそこまで値段が高くならないかわりに、本文がモノクロ・カラー混在だとフルカラー価格になるので注意。 中綴じは表2・3も印刷されるので白紙にしたい場合は白紙ページを作る必要がある。 こちらもプリントネットのようにポイントが貯まるサービスがあり、ポイントバックが購入金額の10%と高倍率。 営業所止め住所は不可なので自宅で受け取りができないなど活動に制限のある人は注意。 配送業者は荷物次第で変わるのでユーザー側で選ぶことは出来ない。 印刷形式もオフセット・オンデマンドどちらになるかは納期と部数などによるので、指定はできない。 デメリットは購入フォームのとじ方向のデフォルトが左になっていて注意が必要なのと(通常の同人誌は右とじが主流)、紙サンプルや資料請求ができないこと(用紙の特徴解説ページはある)。 小説本向けの帯やカバーの印刷、コピー本印刷、はしぶくろなどの変わり種のグッズ印刷もある。 ペンタローの入稿方法・特徴などは【PR】「同人印刷所「ペンタロー」まとめ。後払い&1部から印刷できて便利」でまとめています。 [clink url=”https://sengokulife.com/pentaro/”]

※(サービス終了)【PR】無在庫販売ができ、送料込み1冊印刷やWebMoney支払いができる「メディバンファクトリー」

※2021/1/13追記:メディバンファクトリーは2021年1月14日をもってサービスを終了します。以下の情報は参考としてご覧ください。 ※2019/12/30追記:メディバンファクトリー様より利用してみて記事掲載を検討してくれないかとの旨がありましたので掲載します。詳しい仕様や利用の感想は別途記事にまとめました。 メディバンファクトリー https://medibang.com/factory/
基本サイズ A5・B5
印刷費目安 6330円(税込・無線綴じ・B5・20P・20部)~
最低部数  1部~
送料 DM便を選択した場合送料込で0円になる。 ・宅配便を選択した場合は印刷費とは別に加算 ・全国一律
PP加工 ・クリアPPかマットPP選択可
支払い方法 クレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Club) 代金引換 コンビニ払い WebMoney※本の1冊注文とグッズ類・紙サンプルは代引き不可
各種割引・特典 ・なし
その他特色 ・紙見本請求あり(500円) ・ともシェア機能等で無在庫販売が可能、少部数サークルに優しい ・1冊500円で刷れるのでとにかく安く自分用に印刷したい時などに向く ・入稿ファイル形式が特殊(メディバン独自形式またはPNG)
印刷通販型に近いため、原稿が完成してからの申し込みになる。 Pixivが提供している「pixivFACTORY BOOKS」に近いかたちのサービス。 pixivFACTORY BOOKS同様、一度印刷発注をした本はオンデマンドで無在庫販売ができるようになり(注文が入った時に1冊ずつ作られる形式)、在庫を抱えたくない人にはかなり便利。 pixivFACTORY BOOKSと異なるのはイベントと締切の連携・直接搬入などのサービスがないこと。ただしあちらよりは紙の選択肢が多い。 イベントあわせで本を作る人よりは溜まってきた作品を本にしたいんだけど…という人向けなのかも。 PP加工よりも特殊紙を使いたい人にはこちらをおすすめしたい。 1冊500円で刷れるためとても安い…がそのぶん500円の範疇ではページ数が56Pくらいまで、選べる紙も制限があるなど小説サークルだとやや使いづらさを感じる。 ただし高くなっても1冊のみ印刷だと680円とかそのくらい。 汎用ファイルでの入稿はPNG形式になるのではじめからCMYKで原稿を作成している人にはあまり向かないかもしれない。 (PNGは劣化はしないがカラーモードがRGBしか持てないのでどうしてもCMYKデータと完全に同一にはならない) 最大の特徴はWebmoneyで支払いができること。 名刺やポストカードも20部500円送料込みと割安なので、個人的にはそちらのほうが気に入っている。 名刺やポスカでのみ使える紙を本にも順次解禁してくれないかなーと期待中。 メディバンファクトリーの使用感と入稿方法・特徴などは「【PR】同人印刷所「メディバンファクトリー」まとめ。送料込み1冊印刷&WebMoney支払い可能」へ。 [clink url=”https://sengokulife.com/pr-medibangfactory/”]

おわりに

色々紹介してきましたが、「あ、これならうちに合うんじゃね?」と思える印刷所が見つかりましたら幸いです。 今は同人誌印刷に対応している印刷所も多く、お気に入りの印刷所が決まってくるまでは、どこを使えばいいのか悩んでしまいますよね。 とくに、「お金はあんまりかけられないけどそれなりに整った本が作りたい!」場合、安さとクオリティの兼ね合いが大事になってきますし。 個人的に、ご紹介してきた中でのおすすめは漫画本ならグラフィックかポプルス、小説本ならちょ古っ都製本工房です。 特にポプルスは対応がかなり丁寧ですし、残り2つは送料込みなのがありがたい。 こういった時に、よくありがちな「とりあえずここ良いから!!」と印刷所だけ列挙する方法は使い勝手がわかりづらく微妙だなと常々思っていたので、 なるべく実際に使用した印刷所の価格帯やどういう本を作るときに向くかなどを詳細に書くように努めた次第です。 本記事が、印刷所選びの手助けの一助となればこれほど嬉しいことはありません。 それでは、よい同人ライフを! 追記:以下で本記事を紹介して頂きました!ありがとうございます。 [blogcard url=”https://creator.levtech.jp/tips/article/73/″] ◆この記事を読んだ人にオススメ!