マンガ同人誌を作るソフトは「CLIP STUDIO PAINT EX」を買うべき5つの理由

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この記事の最終更新日は【2022年9月25日】です。

価格やサービス内容など、現在と状況が異なる可能性がありますので、ご注意ください。

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「同人誌を作りたい!」でも「お絵描きソフトがない!」という場合。
同人誌作成に適したお絵描きソフトを選ぶなら、断然「CLIP STUDIO PAINT EX(クリップスタジオペイント)」(クリスタ)がおすすめです。
その理由と、同人誌作成に適した機能についてまとめました。

CLIP STUDIO PAINT EXが同人誌作成に強い理由

その1:複数ページ管理ファイルが作れる

同人誌を作りたい方に「CLIP STUDIO PAINT EX」をおすすめする最大の理由がこれです。

「CLIP STUDIO PAINT EX」では、マンガなどの複数ページに渡る作品を、1ファイルで管理することができます。

正しくは、複数ページ用管理ファイル+各ページのファイルという形式で管理しているのですが、
1ページ1ページ毎の管理しかできない「SAI」などに比べると、「このマンガを編集したい!」「他のページをサムネイル確認しつつ作業したい!」という時に非常に便利です。

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↑複数ページ管理機能を使いながら作業している様子

その2:一冊分のページ全てを一括書き出しできる

その1「複数ページ管理ファイルが作れる」にも通じる部分ですが、
1つの作品の全てのページを一括で「PSD」「JPG」ファイルなどに書き出す事ができます。

また、PDF書き出しプラグインがあれば、複数ページのマンガを1つのPDFファイルに書き出すことができ、大変便利です。

一括書き出しでは「断ち切りの内側」「断ち切りを含む範囲」といった書き出す範囲指定に加え、「圧縮率」「書き出すページ範囲」も選べます。

その3:マンガ用の無料素材が充実している

「CLIP STUDIO PAINT EX」では印刷用に適したテンプレートがはじめから用意されていて、
テンプレートのない印刷所を利用したい場合でも簡単に原稿作成を行うことができます。

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↑同人誌用で良く使うB5・A5サイズのほか、カラー用・投稿用原稿サイズなども用意されている

また、フキダシツール・フキダシ素材・マンガに適したトーン素材や特殊効果ペン、「集中線・流線ツール」なども用意されています。
さらに、公式サイト「CLIP」では日夜マンガ用に適した素材が追加配信されており、無料で利用できるものも多いです。

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↑「CLIP」で配布されているマンガ向け素材の特集ページ

その4:トーンを塗るように貼れる

こちらは、実際の描画作業の面で「CLIP STUDIO PAINT EX」を推す最大の理由です。

「CLIP STUDIO PAINT EX」では、グレースケールで塗った部分をワンボタンで「スクリーントーン」に置き換える事ができます。
しかも、戻したり再トーン化するのもワンボタン。非常に簡単です。

水彩筆ペンなど、濃淡のつくペンで塗ったレイヤーであってもトーン化できるので、
スクリーントーンに馴染みのない人でも感覚的にトーン貼りが行えます。

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↑ここを押すと「トーン化」される

その5:月500円から利用できる

ソフト買い切り版(パッケージ・ダウンロード)でなく、バリュー版・スマート版と呼ばれるダウンロード版を利用すれば、
「CLIP STUDIO PAINT EX」はなんと月額500円から利用可能です。

ソフト買い切り版の「CLIP STUDIO PAINT EX」は二万円~三万円弱といきなり買うにはためらわれる値段をしていますが、
月額500円であればお金のない学生さんで同人活動を始めたいと思っている人にも優しいですね。

PDF書き出しプラグイン(有料)もあるので、キンコーズやコンビニコピー機に持ち込んでコピー本を作るのも簡単。
Kindleなどに対応した電子書籍を作ることも出来ます。

スマート版であれば利用しない月は支払いをしないことも可能。
月額利用のバリュー版を利用し続けると無期限利用OKになるシリアルナンバーが貰える特典があります。
(=購入したことになる・スマート版にはこの特典はない)
バリュー版でシリアルナンバーを貰うために必要な額はダウンロード版と値段がだいたい同じなので、実質分割払いで購入したことになりますし、利子もありません。
ダウンロード版はパッケージに比べると1万円位安い計算です。

CLIP STUDIO PAINT「PRO」ではなく「EX」をすすめる理由

CLIP STUDIO PAINTシリーズには、比較的安価な「PRO」版もありますが、
同人誌を作りたいという目的で買うなら「CLIP STUDIO PAINT EX」にするのをおすすめします。

というのも、「CLIP STUDIO PAINT PRO」では、前述の「複数ページ管理ファイル機能」が使えないから。
これが使えないとなると、複数ページの管理のしづらさは「SAI」などと同様になってしまいます。

とはいえ、すでにPRO版を買ってしまった!と言う場合でもPROからEXへアップグレードは可能ですので、
同人誌を作ることが増えてきたという方は切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

「CLIP STUDIO PAINT 各バージョンの機能の違い」

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「CLIP STUDIO PAINT」以外でマンガ同人誌を作るのに使えるソフト

1銭もお金を掛けずにマンガ同人誌を作るソフトが欲しい!という方には、
メディバンペイント(旧ファイアアルパカ)というソフトがおすすめです。

メディバンペイントも「CLIP STUDIO PAINT」同様マンガ制作に使えるページ設定やフキダシ・トーンの素材が充実しており、
フォント素材についてはクラウド機能により「CLIP STUDIO PAINT」よりも豊富に素材を使うことができます。
単体で購入すると相当高い値段のプロ仕様フォントも多いので、一度見てみるのをおすすめします。無料ですしね。

「メディバンペイントで利用できるフォント一覧」

番外編:小説同人誌は「Word」か「InDesign」がおすすめ

ここまではマンガの同人誌を作る際のおすすめソフトについて見ていきましたが、最後に番外編として小説同人誌を作る際のおすすめソフトについても簡単に触れておきます。

小説同人誌を作る際は、
多くのPCにプリインストールされていて普及率の高い「Microsoft Word」か、
Photshop等と同系列で冊子の編集に特化したデザインソフト「Adobe InDesign」がおすすめです。

おすすめの理由はそれぞれ以下のとおりです。

・「Microsoft Word」
多くのPCに初めからインストールされていること、学校のレポート作成・ビジネスなどで利用したことがある人が多いので、ソフト習得の手間が少ないことが魅力。
「Adobe InDesign」に比べるとページ余白や字送り、ヘッダー・フッダーなどのレイアウトで自由度が劣るものの、
あまり凝らないという人であれば、Word一本で十分見やすい本を作ることは可能。
印刷に使いやすいPDFファイルの出力もできる。

・「Adobe InDesign」
通称、インデザ。
プロ仕様の冊子印刷ソフトで、レイアウトの数値などをWordに比べるとかなり細かく指定できる。
たくさんあるトビラページのレイアウトを統一したい時などに使える「マスターページ機能」が秀逸。
機能が膨大にあるため使い方に慣れるのに時間がかかるのと、ソフトの値段が高いのが難点。
その分、上手く仕上がるとかなり綺麗で見やすい本文を作成することが出来る。

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