多ページで少部数の同人誌を印刷したい時におすすめしたい同人印刷所が「ポプルス」さん。
早い・安い・丁寧の三拍子揃ったこの印刷所の特徴と入稿方法についてまとめました。
ポプルスの特徴
・多ページ×少部数の本に強い
・基本料金でクリアPP・マットPPが使える
・全国送料変更なし(要確認)
・ストレート値引き(5%OFF)
・リンク会員値引き(10%OFF)
・再版値引き(本のセット:基本料金の10%OFF)
・直接搬入してくれるイベントが多い
・サポートが手厚い
・資料請求が無料
・納期が比較的早い
・クレジットカード決済可能
価格の目安:5285円(税別・スタンダードセット・B5・20P・20部)、送料別途1080円
特に多ページ×少部数であれば、他の印刷所と比較しても群を抜いて安いので、
同人活動を始めたての方や、小部数だけ刷りたいという人にはうってつけです。
多ページに強いことから、小説系同人で利用する方も多い印刷所です。
ただでさえ安いのに、常時使える各種割引が充実しているのも魅力です。
割引は合計17%まで合算して適用できます。
ポプルスのデメリット
・表紙用紙を選びにくい
・部数が増えると他印刷所のほうが安い場合がある
・送料が別途加算
・早割フェアはない
・支払い方法一覧が公式サイトで見つけにくい
基本セットにPP加工などが含まれているものの、表紙用紙などに凝りたい人や、
加工を使いたい人にはあまり向きません。
支払い方法一覧はちょっとわかりづらいところにあり、「ポプルス利用ガイド」の中の「お支払い」欄にあります。
ポプルスで印刷するにはまず「マイページ」の開設を
ポプルスで印刷を行ってもらうためには、マイページの開設が必要です。
印刷所とのやり取りは基本このページ上で行われます。
発送先住所の登録は勿論、メールアドレスも2つ登録しておいたりできます。
サイト所有者はリンク会員になるのをおすすめ!
最近ではTwitter、PixivなどのSNSの普及もあり、以前のように自分のサイト・ブログを持っている同人作家さんは減ってきていますが、
もし自分のサイトを持っているという方でポプルスを利用する予定がある場合は、ぜひ「リンク会員」になっておくことをおすすめします。
というのも、前述のとおりポプルスには「リンク会員値引き」という値引きシステムがあり、
こちらはフェア等に関わらず常時適用が可能です。
値引率は以下の通りとなっています。
「リンク会員特典」
・本の基本料金から10%引き
・CD/DVDプレスの基本料金から5%引き
・フルカラーハガキの基本料金から5%引き
・カレンダーセットの基本料金から5%引き
また、ポプルスタウン会員限定の値引き・グッズ等お試し印刷のフェアも開催されています。
この割引、規定に沿った原稿の入稿で本を5%値引きしてくれる「ストレート値引き」とも併用が可能なので、
リンク会員+ストレート値引きを使うことでリンク会員であれば常時本の価格は15%OFFで利用できるというメリットが有ります。
ただでさえ割安なポプルスを常に15%引きで利用できるのは大きいので、サイト持ちの作家さんはぜひ登録しておくことをおすすめします。
ただこのリンク会員、募集方法が少し変則的で、単に自分のサイトからリンクを貼っただけでは適用になりません。
募集時期(年二回/6月と10月)に、ポプルス公式サイトの「ポプルスタウン」ページからリンク会員の登録を申し込む必要があります。
登録に際しては、サイトページが一覧できる区画から空き区画を選び、区画番号をマイページから申請したのち、
メールアドレス宛てに表示したいアイコン(50×50pixcel/jpgかgifかbmp)を送付します。
アイコンについては、後から変更することも可能ですが、メールしなくてはいけないなどちょっとめんどくさいので、
なるべく変更しなくていいものにしておきましょう。
また、ポプルスタウンに登録するとアイコン・サイト情報ともに誰でも見れる状態に公開されるので、大人向けのイラストや、検索に対して厳しいジャンルなどのサイトはやめておいたほうが賢明でしょう。
詳しい登録方法などの説明はこちらから。(公式サイトへ飛びます)
ポプルスの入稿方法1:見積もり
ポプルスで本を作る場合、いきなり注文も可能ではあるのですが、
公式からのアナウンスでは「予約優先」となっているので、可能なら予約を取っておいたほうが安心です。
特に参加したいイベントが大型で混みあうことがわかっている場合は、早めに見積もり・予約をしておきましょう。
「見積もり」はあくまで見積もりなので、予約扱いにはなりませんが、仕様がある程度ぼんやりしていても問い合わせることはできます。
価格についても値引き・税込み後の詳細な額をお知らせしてくれ、どの位印刷費を用意すればいいかの目安になりますので、時間に余裕が有る場合は見積もりから取ってみるのをおすすめします。
もちろん、ある程度ページ数がはっきりしてきたり、原稿が作成完了してから見積もり・予約を取ってもOKです。
ポプルスの入稿方法2:予約
見積もりの返答がきたら、そのまま予約を取ることができます。
この段階でもし部数やページ数に変更があれば、フォームで変更することができます。
前述のとおり予約なしでも発注できますが、予約優先のため予定がわかっている場合は予約しておいたほうが吉。
予約が確定すると、再度ポプルス側からお返事があり、それに対して発注者(私たち)が最後の予約確定情報を送付することで、予約が完了します。
綴じ方向や中とじ・平とじのチョイスはこの最後の段階までは空欄でもOKです。
ポプルスの入稿方法3:原稿作成
ポプルスへの入稿方法は、いくつかありますが、Web入稿が簡単なのでおすすめです。
登録しておいたマイページ上からファイルをアップロードする形式です。
その他、店頭に直接持ち込んだり郵送や宅配で入稿することも可能です。
Web入稿の締切時間は18時です。(ストレート値引き利用の場合は午前中までのことも)
使用可能なファイル形式は、以下のとおりです。
PSD(画像系)、doc(ワード)、PDF
PSDは各サイズテンプレートが用意されていて、RGB形式も含まれているのでSAIなどのCMYKを使えないソフトのユーザーでも心配要りません。
また、テンプレートを使用しなくても、断ち切り+3mmの余白が確保されていればOKです。
InDesignなどで本文を作成した場合、そのままの形式で入稿はできませんが、PDFで書き出せば入稿可能です。
書き出す場合の設定は問い合わせた所、以下の設定で入稿してくださいとのことでした。
全て「ダウンサンプリングなし」
圧縮「なし」設定
「PDF X-1」
なお、ストレート値引きを適用したい場合、本文データはグレースケール・モノクロ二値のどちらかである必要がありますが、
Indesignを使って原稿作成をした際、IndesignCS5以下では直接グレースケール・モノクロ二値のPDFを書き出せないので、注意が必要です。
文章系には心強いワード上の設定の説明なども用意されているので、一度公式ページから「原稿作成について」のページを見てみることをおすすめします。
ポプルスの入稿方法4:入金
ポプルスでは、以下の入金方法が使えます。
・郵便総合口座(ゆうちょ同士)
・三井住友銀行
・ゆうちょ銀行(他行から)
・郵便振替
・代金引換
・現金書留
・クレジットカード(VISA・Mastercard)
・店頭支払い
支払い方法には条件がある場合がありますので、詳しくは公式サイトでご確認ください。
筆者のおすすめは郵便総合口座(ゆうちょ同士)への振り込みです。
まとめ
ポプルスさんは、お金がないけど印刷所のしっかりした本を作ってみたい!という方や、
駆け出し同人作家さんや小さい規模のサークルさんにピッタリの印刷所です。
繁忙期でなければこちらの原稿作成ミスをチェックしてくれたこともあり、対応も丁寧でした。
どの印刷所にしようか迷っている方には是非一度利用してみて欲しい、おすすめの印刷所さんです。
それでは、よい同人ライフを!
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