本記事を書くにあたり、同人誌印刷ペンタロー様から記事掲載の依頼とお試し印刷用のクーポン提供を受けています。
レビュー内容については率直な感想を書いておりますが、供与を伴うPR記事要素が少しでもあるものは読みたくない・信用ならないという場合は閲覧をご遠慮ください。
以前から注目している「1冊単位で印刷ができる」印刷所が増えました。
メディバンの「MediBang!Factory」がサービス終了してしまい、Pixivの「pixivFACTORY BOOKS」くらいになっていたので、選択肢が増えるのはありがたいです。
早速印刷所の特徴やメリット・デメリット、入稿方法・支払い方法について利用してみてのレポをまとめておきます。
この記事はこんな人にオススメ
- 1冊から印刷できる同人印刷所を探している
- 全国送料込みの同人印刷所を探している
- pixivFACTORY BOOKSの仕様では満足できない
- B5・A5サイズ以外の本を刷りたい
- 納期日数を細かく選びたい
ペンタローの特徴とメリット
・1部から印刷できる(本のみ)
たくさん刷るより割高にはなりますが送料込みで1部から印刷が可能です。(一部プランは最低発注数が3・10・15の場合あり)
・製本サイズや用紙の選択肢が多い
製本できるサイズはA4・B5・A5・B6・A6(文庫)・新書と比較的多め。
PP加工(クリア・マット)や特殊紙の選択もそれぞれ可能です(仕様によって価格は異なります)。
中綴じ本の場合は1冊から印刷の場合でも表紙と本文の紙の選べる種類が多いです。
競合サービスの「pixivFACTORY BOOKS」では表紙紙は変更できず、えらべるのはPP加工の有無と本文用紙の変更のみなので、ここは明確なメリットといえます。
・選べる納期の日数の幅が広い
最短当日~最大11日納期まであります。
・LINE@で相談が可能
・後払い可
詳しくは後述します
・オプションの一部の遊び紙が無料
無線綴じの場合一部のベーシックな遊び紙が無料でつけられます。
・中綴じ本の表紙2・3印刷が無料でついてくる
・オプションのカバー・帯印刷で本に巻いてくれるサービスがある
ただし巻いてもらうほうは価格がすこし上がるので手間を惜しまないなら自分で巻くのを選ぶのがおすすめ。
・はしぶくろなどのちょっと変わったグッズ印刷あり
クリアファイルやトランプなどの変わり種から、一般的な名刺・ポストカードもあり、コピー本の印刷もやっています。
・送り主名を選べる
「印刷所」「発注者」「送り主を指定」の3種類から選べます。
・便利な背幅計算ツールが用意されている
表紙と本文の用紙種類とページ数を入力するだけで背幅を自動計算してくれるツールが料金表のところにあってとても便利。
・全国送料1箇所込み
北海道や沖縄などは別途送料がかかる印刷所もありますが、ペンタローでは全国送料1箇所分込の価格になっているので該当地域の同人サークルにもやさしいです。
・最速特急印刷便(東京23区内)という当日納品のプランもある
イベントぎりぎり発行とか都内在住の人には便利そう。全国対応版の特急プランもあります。
・印刷料金の10%ポイント還元がある
ポイント還元のある印刷所は他にもありますが、10%のポイントバックはかなり高水準です。
継続的に活動を続けているサークルの場合、後述の楽天リーベイツと組み合わせることで、何もポイントサービスのない印刷所よりかなりお得に利用できます。
・サンプル印刷も可能
印刷サンプル制作は、50冊以上に限り中綴じ冊子・無線綴じ冊子については1回1冊まで無料になっています。
ペンタローのデメリット
・できることが多い&選択肢が多い分、印刷通販が全く初めてだと戸惑うかも
注文フォームがある程度知識のある人向けの細かさで、初心者向け解説ページがあるわけではないので知識が全く無い人だとフォーム内の専門用語に戸惑う可能性ありです。
その代わり紙の選択肢は多いほうなので、わかっている人から見ると選べる内容的にかゆいところに手が届くオイシイ印刷所ではあると思います。
・フルカラーとモノクロ混在だとフルカラー扱いになる
当たり前といえば当たり前ですが、カラーが1Pでもある場合は冊子全体がフルカラー価格になります。
・オンデマンド・オフセットなどの印刷方式を選べない
印刷方式は納期の長さなどで印刷会社側が選ぶので自分で選びたい人は注意が必要。
・印刷見本や用紙見本の請求ができない
解説ページはあるものの、やはり紙に関しては実物がないと判断がしづらい部分が大きく、紙の特徴がわかっている人向けの感があります。
・一部の印刷物でテンプレートがAi形式しかないものがある
基本的にはPSD形式のテンプレートも配布されていますが、一部Adobe Illustratorの形式であるAi形式ファイルのテンプレートしか存在しない印刷物があります。
・同人誌印刷サイトだが、購入フォームのデフォルトの綴じ方向が左
多くの漫画・小説の同人誌は右綴じであるが、ペンタローの購入フォームの綴じ方向の欄のデフォルトは左綴じになっています。
綴じ方向についてわかっている人なら間違わないと思いますが、冊子制作初心者は気づきにくいので要注意。
・Web入稿中に現在何%完了しているかがわからない
サイズの大きい本などをWeb入稿する場合、進捗状況が表示されないのでどれくらい待てばいいかちょっと分かりづらいです。
細かいところだがけっこう気になる。
回線にもよるのかもしれないが完了までに結構時間がかかるので注意。
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ペンタローでの印刷発注の仕方
ペンタローは原稿が完成してから発注作業に移る「印刷通販型」の印刷所です。
購入後にデータアップロードを行い、データチェック後に印刷が開始されます。
(他の印刷所のグラフィック等で行われているデータチェックなしで入稿できる仕組みなどはありません)
- トップページや左メニューバーから印刷したい本のプランを選ぶ
- ページ数や部数、オプションなど仕様の入力
- ログイン・購入を行う
- マイページからデータ入稿
- データチェック
- 指定営業日日数経過後に発送
- 到着
データ入稿はマイページから行います。
ブラウザからの入稿は、Firefoxだとうまくいかなかったものの、Google chromeで入稿したらうまくいきました。
問い合わせたところ、フォームからの入稿がうまくいかない場合はギガファイル便等でもOKとのことでした。
年齢制限のある漫画等の修正チェックは厳し目なのでNGが出たときの作業も含めて日数カウントは多めに見積もっておくと良いと思います。
なお、請求書・見積書はPDF発行なので印刷版が必要な場合は自分で印刷する必要があります。
ペンタローの入稿ファイル形式
- PDF、Ai、Psd、Jpg、Png、docx(word)、Zipなど
基本的な入稿形式には対応しています。
ただし、WordやPowerPointなどのOfficeソフトからの入稿はフォントの置き換えなどが起こる可能性があるためPDFファイルも合わせて入稿が必要とのこと。
テンプレートは用意されていますが、AiかPsd形式の2種類なので、開けるソフトを持っていない人は注意が必要です。
ペンタローの支払い方法
- クレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Club)
- 銀行振込(Paypay銀行)
- 後払い(コンビニ・郵便振替・銀行振込)
後払いは550円の手数料がかかります。期限は請求書発行から14日後まで。
対応コンビニはセブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ、ミニストップ。
(後払い.comの支払い可能なお店に準ずる)
ペンタローは楽天リーベイツ対象ショップ
同人誌印刷ペンタローは、サイトを経由して注文すると楽天ポイントがキャッシュバックされる楽天のサービス「楽天リーベイツ」の対象ショップです。(2022/10現在)
ポイント率は2022/10時点で4.5%となかなかの高倍率。
楽天系のサービスを使うことが多い方には他の印刷所よりおすすめです。
同人活動に関係が深いところだと、pixiv系通販のBOOTHは楽天ペイ払いに対応しています。
実際の印刷を既存の印刷所と比較
サンプル印刷を発注させてもらえることになりましたので、他の印刷所との比較をしてみます。
・他のオンデマンド印刷との比較
印刷の仕上がりですが、以前ポプルスで刷った本をデータで提出したので比較すると、
CMYKデータでは差はそこまで感じられませんでした。本文の黒ベタはムラも少なくきれいです。
文字の箇所も鮮明で読みづらさもなかったので、小説本でも大丈夫そう。
無線綴じの背の部分は結構がっちり糊付けされていて開きづらさがあるので、薄い紙の本文でもページ数が多い場合はなるべく本文は手前側に寄せたほうがいいかもしれません。
11日納期プランで申し込んだのですが、予定していたより早く届きました。
繁忙期などでなければ、早めに出来上がった分は早めに送ってくれるのかもしれません。
今回はお試しで1冊しか頼んでいなかったので、クロネコヤマトの宅急便コンパクト便で届きました。
添え状と一緒におまけで紙製ブックスタンドとペンギンのフィギュア?も入っていたので、イベントで展示用グッズを用意するのが面倒な人にはちょっと便利かも。
まとめ
今回、うっかりミスで発注ページ数を間違えてしまったのですが、問い合わせへのレスポンスも早く丁寧で助かりました。
お声がけとご提供をいただきました同人誌印刷ペンタロー様、ありがとうございました。
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1箇所送料込み&1冊から可能で、RGB印刷にも対応しています。
選べる納期の日数の幅が広いのと、製本サイズが豊富なのが特徴です。
オプションの一部の遊び紙が無料サービスも。厚めの本を作る時に便利な背幅計算ツールもありますよ!
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