北海道最大の都市・札幌。一年を通じ移住や引っ越しで札幌圏に越してくる人も多いです。
ですが、市内にはJR・バス・地下鉄・市電の4種の公共交通機関があり、
慣れないうちはどれが便利なのか混乱しがちです。
特に、札幌のなかでも一番繁華な中心部(中央区)はバスと市電の2種類が主要な移動手段ですが、
乗り換え案内検索だけでは気づきにくい特徴もあります。
そこで、実際に日々利用している身として、移住者向けにメリット・デメリットをまとめました。時間&お金を節約して賢く旅行したい方もぜひ参考にどうぞ。
※今回、南北・東西・その他の区はバスしかない・地下鉄しかない場所も多いので割愛しました。
はっきり言って地下鉄が近い地域なら地下鉄を使うのが遅延もなく便利ですので…(その分家賃などは高め)
札幌のバスと市電を比較
それではさっそく、バス(じょうてつ・JR)と市電の比較を表にしてみました。
バス | 市電 | |
遅延しないか | ×(特に冬期は酷い) | ◎(ほぼない) |
目的地までの速度 | ◯ | △ |
料金 | 210円 | 200円 |
混雑具合 | ◯(朝夕以外は座れることも多い) | △(殆ど座れない) |
便数 | △(とくに昼は少ない) | ◎(休日でも7~8分間隔で1便) |
総評 | なるべく座りたい・直通で札幌駅に用があるなら◯ 遅延が多く、冬期は最大45分遅延したこともある | ダイヤの乱れがほぼなく便数が多い 混雑と所要時間を気にしないなら◎ |
※体感・料金等の算出は中心部である札幌駅・大通駅から、住宅の多い南11~25条付近までを例としてみました。
市電は南11条~19条付近から大通までは30分くらいかかるところ、バスは早いと同じくらいの時間で駅までいくこともあります。
また、バスのほうが同一区間内で料金が10円高いです。(ただし、バスはかなり南のほうまで210円で行けてしまうので一概に比較はできません)
市電は平日昼間でもない限りいつでも比較的人が多いので、座れるかは運次第です。大通から遠い「幌南小学校前」~「電車事業所前」付近であれば空いている事が多いです。
バスのほうが便利な条件
・札幌駅付近に用があり、地下歩行空間を歩くのが面倒な人
・石山通沿いのエリアで、南11・14・21条近くに住もうと思っている人(じょうてつバスの快速便7番・8番バスが停車するため)
・南21条より南の住所など、市電駅から少し遠いエリア
・円山、旭山などJRバス網のエリア
・札幌市立病院に通う予定がある人(じょうてつバスから直通便あり)
バスのほうが便利な人は、「遅延してもいいからできれば座りたくて、歩くのが面倒な人」!
市電のほうが便利な条件
・すすきのや大通駅周辺に用がある人
・札幌南高校や静修学園高校に通学する予定がある人(静修学園前電停下車すぐ)
・幌南小学校、札幌柏中学校に通学する予定のお子さんがいる家庭(幌南小学校前電停下車すぐ)
・ハローワークに通う予定がある人(西線9条or西線11条電停下車すぐ)
・札幌医科大学附属病院やNTT東日本札幌病院に通う予定がある人(西15丁目電停下車すぐ)
市電のほうが便利な人は、「混んでいてもいいからさっさと乗ってしまいたい、駅までは地下歩行空間を歩けばいいと思える人」!
バスと市電、結局どっちがいいの?
ここまでバスと市電の特徴を見てきましたが、どちらがいいかは利用者の好みで異なることがお分かりいただけたかと思います。
ざっくりと分けると、混んでもいいからすぐ乗りたい人は市電、多少のダイヤの乱れはOKだけどできれば座りたい人はバスがおすすめです。
いずれにせよ、南6条~14条あたりは住宅街としても便利なため乗客も多く、バス・市電どちらに乗った場合でも朝夕の通勤時間頃は混み合います。(東京・大阪ほどではないですが)
あと、冒頭の繰り返しになりますが地下鉄があるエリアは地下鉄が最強です。
「濡れない・遅れない・本数が多い」の3拍子揃っていますので、移住・引っ越しを考えている人は家賃の高さが納得できるなら地下鉄近くの物件がおすすめです。
(上記表のデメリットを受け入れられるならバス・市電圏の中央区・南区のほうが便利&安くつくこともあります)
アイキャッチ画像は「フリー写真素材フォトック」様よりお借りしました(https://www.photock.jp/)
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