Xジェンダーが思う入れ物としての体の認識-所属感がないという所属


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絵の資料を検索していたらどういうわけか着ぐるみ画像に行き当たり、
見ていたら「そういや身体=着ぐるみっぽい感覚ってあるなぁ」とふと思い立ったのでセクシュアリティ関係の記事を書こうと思います。

プロフにも書いているとおり、本ブログ主の校倉は俗にいう「Xジェンダー」という者です。

…とはいえ馴染みのない人には馴染みのないワードですよねこれ…

ざっくりと簡単に言ってしまえば、
「Xジェンダー」とは「自分を男・女と断定しない・できない人(たち)」のことを指します。

実は単純にそれだけではないんですが、詳しく書くとややこしいので気になった人は以下の記事をご参照ください。


同性愛やGID(医療名:性同一性障害)と共にでっかく「セクシュアルマイノリティ」の一つとして括られていることも多いですが、
彼らが根幹としている「性別は男女の二つである」=性別二元論を根っこから否定しかねない存在のため、
同じマイノリティといえどもなかなか意見が合わなかったりします。
Xジェンダー側が、男らしさ・女らしさと距離を置きたいことも一因にあるのかもしれないですね。

加えて、知名度もあんまり高くないです。(たぶん)
(今のところ、「Xジェンダーなんで」的なことを開示した際に「あ!それ知ってるわ」という反応を返してくれた人は一人もいませんね…)

で。
このXジェンダーという性別(?)なんですが、むろん身体はあるわけです。
生まれつきインターセクシュアルなどでなければ、その身体は典型的な男女どちらかに分類されることになります。

どちらかの性別(多くは出生時の性別)として見られることを嫌い、中性的あるいはユニセックス風のナリをしている人も多いようです。
また、外見は特に何かしているわけではない、単に自認だけ、という人もいます。(パッと見ではわからないタイプ)

こういったことから、X自認同士の間でも時々「自分たちにとって身体とはなんなのか」という話題が持ち上がるようです。
(「ようです」なのは自分以外のXジェンダー当事者を知らないため、ネットで見かけただけなので)

そこではしばしば「身体は器」「着ぐるみ」「身体=私じゃなくて私が身体を「使っている」という感覚」という表現がされています。
正直私も同感です。ロボットに乗り込んで操縦してるような感じです。なので思い通りに動かないと相当イライラします(笑)

この身体を「着ている」という感覚は、Xジェンダー以外にもあったりするものなのでしょうかね。ちょっと興味があります。

それはさておき。
この「肉体入れ物理論」ですが、
Xジェンダーによくある「身体の性別に合わせた格好をするときに、異性装のように感じる」ことと関連があるのではないかと思っています。

具体的な例を出しますと、身体性女性のXジェンダーが、可愛いフリフリドレスを着たり化粧をするときなどに「女装」と呼んだりするのがこれにあたります。

元の身体の性に所属感がないので「Xである私が、女性の格好をする」=「女装」という認識になっているのだと思います。

Xgen

図にするとこんな感じ。

一方、性別に違和感のない男女あるいは逆の性であると思っている場合は「身体=性自認」と認識しているため、以下のようになります。

normal

Xジェンダーと一口に言っても、その性自認は「両性」「中性」「無性」などなど十人十色なわけですが、ただ一点「身体性に所属感を持てず、かつ反対の性であるという確信はない」という点だけはどの自認でも共通事項なのかな、と思えてきました。
(あくまで私の考えですが)

所属感がない、という不思議な所属感。(連帯感?)
これこそ「範囲が広すぎる」XジェンダーのXジェンダーたるゆえんなのかなぁ、なんて。

俗に、「Xジェンダーは細分化されすぎて区分が個人的すぎる。そのうちみんな違ってみんないい的なことになってしまう。
カテゴリとして機能していない」とか書かれていたりもしますが、上記を考えると、そんなこともないんじゃないかなぁという気がします。

まとまらなくなってきてしまったので最後に、私が性自認についてモヤッとしていた時に読んでいた本などを載せておきます~

…と言いましたが、読んだことある中で、Xジェンダーについてそこそこページ数を割いて触れていたのはこちら「トランスジェンダーとして生きる」くらいしか今のところ見たことがありません。

タイトルや説明文からでは載ってるとは思いにくく、偶然図書館で読んで「わーこれXについて載ってる!」となった覚えが。
未読のXさんは一読してみてはいかがでしょうか。

より細分化したジェンダー分類をわかりやすく解説してる本としては以下のようなのもあります。

もちろん先ほど述べたように20パターンで網羅できるわけではありませんが、狭まりがちな視野を広げるにはお手軽で良さげです。

Xジェンダー当事者中心の交流を目的とした会員制サークル「label X (ラベル・エックス)」さんがクラウドファンディングを用いてXジェンダーについての書籍を発行するそうです。

発行は2016年の3月頃と伺いました。一般書店等でも流通させる予定ということでしたので、気になった方はぜひ。

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校倉

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校倉

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