大学レベルの日本史講座を無料で受講できるサイト「gacco(ガッコ)」のすごさ

gacco

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NTTドコモが運営のオンライン講義サイト「gacco(ガッコ)」なるすごいサイトを発見したのでご紹介します。

「無料で学べる大学講座」の名の通り、
オンライン上で大学教授の講義を受け、課題を提出し、修了証がもらえるいわゆるオンラインスクールのサービス。

こちらで「日本中世の自由と平等」というタイトルの講座が2015年9月から開講されていました。
(現在は終了しています)
ちなみに、本講座は2014年開講のものの再開講版だそうです。

 gacco The Japan MOOC
日本中世の自由と平等
https://lms.gacco.org/courses/re_gacco/ga001/2015_09/about

講座内容は以下のとおり。

この講座では、「天下統一を目指す戦国大名たちは、競って上洛をこころみた。その中で地理的条件にも恵まれた織田信長が、天皇や将軍の権威をかりて、天下に号令した」というような通俗的・小説的な理解に対し、様々に異論を示していく。そして「自由と平等」をテーマに設定し、細かな暗記には拘泥せずに、知的な冒険である歴史の楽しみ方を、ともに習得したいと願っている。

このように、戦国好きにはたまらない興味をそそるワードがたくさん並んでいます…
講師・スタッフは本郷和人先生ほか3名。
本郷先生は藤見よいこさんや東村アキコ先生の戦国漫画で監修をなさってた先生です。

gaccoでは日本史の他に、IT技術系の講座や経済・心理学なども開講しているようです。
サイトのオープン自体は2014年2月ごろ。

大学レベルの講義が自宅で聴けるというすごさ

受講してみてわかったことですが、gaccoでは大学でやっているそのものずばりな「ちゃんとした講義」が自宅に居ながらにして聴けます。
これ、大学でかかってくる授業料を考えると、ものすごいことです。
それがgaccoの講義は全て無料。大丈夫なんでしょうか。
(希望者は有料で対面講座も受けれる講座もあります)

何がすごいかと言うと、今まで大学レベルの歴史系の話を聞きたいと思ったら

・大学で歴史系学科に入学するor編入する
・教授が直接講師になっているようなカルチャースクールを受講する
・研究発表会を見に行く
・博物館などで開催される歴史系のトークイベントに参加する

のが主流だったわけですよ。

ところがこれらの手法には課題点が山積み。

大学に行くのは金がかかりまくる上に「学士号は別にいらない」場合効率が悪すぎますし、
カルチャースクールはどうしても他の受講生の年齢が気になります。
カルチャー=老後の教養講座というイメージから、若い人とかほとんどいないんじゃないだろうか。

研究発表会を見に行くのと博物館などのトークイベントに参加する、という手段もあります。
が、聞きたい分野が自宅と近ければいいですが、私のような北海道民には交通費が高い壁となってそうそう参加できるものではありません。
本州にお住まいの方であっても興味を持った地域が遠方だと、どうしてもそのあたりが壁になって本に頼るしかないこと、ありますよね。

もう一つの方法である大学への編入は先般までちょうどやりかけていたんですが、
いろいろ無駄が多いのとコストが高すぎるので断念した…という経緯があります。
仕方のないことですが、入学のために受験が必要なことも高いハードルでしたしね…
英語も小論文も嫌いじゃないけど今更高校生の時と同じだけ頑張れるかと言われると、私には無理でした。
ただまあ、年を重ねれば重ねるほど、「したいこと」以外に注力できなくなっていってるのが分かっただけ儲けものでしたが。
そういうわけで、大学編入は今のところお預けになってしまいました。

上記の理由から、大学編入や大学入試を利用する場合、相当鉄の意志を持って関係のない科目もこなせる器用さがないと難しいでしょう。
また、そうまでして入ったところで、「卒業」のために学びたいことと関係のないことをさせられる側面があることもハードルを上げる要因の一つ。
つまり、大学に入り直すという選択肢も、あまり現実的でないといえます。

その点、gaccoのようにオンラインで完結する講座となると、その辺りの課題がすべて解消されるんですよね。
受験しなくていいから、学歴やテスト用学力で門前払いされることもない。志望動機もとやかく言われない。
お金も、通年の入学タイプよりはるかに安い。(というか無料)
そしてなにより、うたたねしながらでも講師に不快感を与えずに受講できる。(おい)
最後のは特に重要で、悪気はなくとも授業中眠くなるということはよくあったんですよね。
真面目に聞いてるんだけど午後一の授業とかどうしても眠い。
時間割が受講生の自由に選べるというのはオンラインの最大のメリットだと思います。

入学タイプがすべて悪いというわけではありませんが、既存の「学校」では掬いきれない需要に確実にヒットして広がっていく気がします。
是非広まってください。そしていろんな講座をやってください。そうなったら単純に私がとても嬉しい。
「知恵泉」の上杉謙信の回に出てた黒田基樹先生のトークとかとても面白かったし、そういう有名な先生を呼べば受講者も増えるのではないでしょうかね?

あと!gaccoの凄いところは登録時の性別欄に「その他」があることです!
こういうところに配慮が感じられるのは、さすがと言わざるを得ません。
本来はGIDや身体性が定まってない方向けなのかもしれませんが、Xジェンダーを自称している身としてはありがたく活用させていただいています。

gaccoのプロフィールには氏名登録欄がありますが、修了証に表記されるためだけのものだそうで、後日変更可能です。
本名がいいじゃないですか~?とは書いてあるものの、一応匿名での登録も可能ということなんでしょうかね。
私は今のところ本名で登録してます。
講座画面で表示されるニックネームは一度登録すると変更できないみたいなので、気を付けた方がよさそうです。

今後こうした自由性の高い単発オンライン講義は増える?

イラスト添削サービスのまとめを書いた時にも思いましたが、「入学を必要としない講座単位の学校サービス」は今後増えてくるのでは?と密かに思っています。
これだけオンライン環境が整ってきているのに、何も「教わる=学校に入学し、年単位で通わなければならないもの」と固定した考えにとらわれる必要性はないと思うんですよね。

たしかに学歴はその人のたどってきた過程を知るうえである程度道しるべになるとは思いますが、
こと教養的な分野においては何歳からでも勉強し始められることを考えると、あまり必要ではないのかな、という気がしています。
別に小中学生が突っ込んで詳しい歴史の勉強したくなってもいいし、逆に高齢になってから改めて、というのでもいいし。
とにかく「先生に教わるには高いお金を払いどこかに入学する必要がある!」という固定観念は、
こういったサービスの拡充によって薄れてくるんじゃないかなぁという予感がしています。

◆「日本中世の自由と平等」受講ノート

第一回 歴史学とはなにか、武士とはなにか

第二回 くじ引き将軍義教の改革と実効支配(当知行)の世界

第三回 野放図な自由の世界と聖域(アジール)と土地所有権の成熟

第四回 戦国大名は領土拡大を必ずしも望んでいなかった?

 

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