13年連れ添ったiPod classicの乗り換え先としてのソニーウォークマンNW-A307

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iPod classicの乗り換え先としてのソニーウォークマンNW-A307

この記事はこんな人にオススメ

  • iPod classicを使っているが、そろそろ古くなってきたので乗り換え先を探している
  • iPod classicからウォークマンAシリーズに乗り換えた人の感想が知りたい

購入機種:NW-A307/L ブルー、64GB

筆者の環境:十年以上前のiPod Classicからの乗り換え。

一言でまとめると?→おおむね満足だがバッテリーと管理アプリに難あり

ウォークマンとiPod classicの違い

ウォークマンAシリーズiPod classic
音質かなり良い
サイズ小ぶりそこそこ幅を取る
操作性物理ボタン+タッチパネルホイール
容量の拡張できる(microSDカード)できない(内蔵HDD)
OSAndroidOS独立(iOSではない)
オンライン機能ありなし
ワイヤレスWifi、Bluetoothなし

ウォークマンAシリーズはiPod classicからの乗り換え先として正解か?

結論から言えば、乗り換えてよかったと思う。

細かな不満点はあるものの、完全ワイヤレス化のメリットは大きかった。

このコンパクトさにしてかなりの高性能だし、現状iPodが生産終了したなか、安定してシリーズが続いているところは評価できる。

良いところ

音質

ゲームサントラ・アコースティックギター楽器などで顕著に高音質。
音がガチャガチャしている電子曲などでは恩恵をあまり感じられなかった。

コンパクトな本体

乗り換え前のiPod classicに比べ小さい。自分は手が小さいので操作しやすくて好印象。

サイドの物理ボタンが便利

HOLD以外にも音量や曲送り、再生・停止などがあり、本体がスリープ状態でも機能するので便利。

メモリーカード(microSD)による容量の拡張性

HDDに保存されるしかなかったiPod classicに対し、メモリーカードの容量次第で大量の楽曲を突っ込めるのは大きい。

完全ワイヤレスに対応

Bluetoothに対応しているので、ワイヤレスヘッドホン・イヤホンをハンズフリーで使用できる。
また、有線用のオーディオジャックも付いているので有線ユーザーにも優しい。

充電口(USB-TypeC)の端子カバーが付属品で付いている

長年利用することを想定しているので、こうしたパーツが付いてくるのが地味にうれしい。
(小さいのでなくしそうなのが難点ではある)

微妙なところ

ウォークマンAシリーズは実質Androidデバイスなので、以下のデメリットがある。

  • アプデがある(UIがアプデにより強制変更されるので嫌)
  • Googleアカウントが必須(初期設定におそらくWifi環境が必要)
  • バッテリー持ちがiPodに比べ著しく悪い(=充電回数が増え、劣化も早そう)

AmazonMusicやSpotifyといったストリーミング音楽サービスに対応しているが特定のサービスでは電池食いが重いなど、特色にしたいのかも知れないが足を引っ張っているように思う。

ソニーのヘッドホン管理アプリが初期状態でインストールされていない

ソニー製ヘッドホンを使う人ばかりではないからかもしれないが。

PC側の管理アプリである「MusicCenter forPC」が死ぬほど使いづらい。

たかだか700曲弱のプレイリストを転送するのに、十分なPCスペックやUSBケーブル規格を用いても相当時間がかかるうえ、転送している間ソフトが硬直するくらい重い。
あまりに使いづらくすべての音楽ファイルを転送するのは諦めた。

ファイルの断捨離になってよかったと思うべきか…

また、一部のファイルで曲情報(アーティスト名、トラック名、トラック番号など)が上書きされる事象が発生してしまい、管理上非常に困った。

「MusicCenter forPC」にスマートプレイリスト(ダイナミックプレイリスト)機能がない。

ジャンルやアーティストごとに自動追加できるプレイリストがないので多くの楽曲を管理・再生する上で非常に不便。

機器上で登録した「お気に入り」楽曲の並び替えどころか確認すらPCで行えない

一度転送した曲の情報を直接修正できないなど専用ソフトとうまく連携が取れていないように思える。

ウォークマン以外の乗り換え候補だったもの

iPodからの乗り換え先として、ウォークマン以外の候補は以下のようなものを検討していた。

iPhone

ちょうどiPhoneの買い替え時期でもあったし、買い替えて古い方になったiPhoneを音楽プレイヤーにするのはどうか?とも検討してみた。

ただ、この方法だとスマホ2台持ちになるので荷物が重くなるのと、音楽プレイヤーにかける値段としては予算オーバーだったので却下。

Xperia(SonyのAndroidスマホ)

エントリークラスのものはウォークマンAシリーズより安く、ハイレゾ対応の機種もあるなど、メリットもありそうだったが、音楽管理ソフトが対応していないとわかって却下。(iPhone同様、結局スマホなので持ち運びサイズの問題もあった)

下位グレード:ウォークマンSシリーズはどう?

あまり曲数を持ち歩かない、SDカード連携がなくてもいいならこちらのほうがシンプル機能で取り回しが古いiPodに近いかも。

ソニーストア(公式)で買うとAmazonなどより安い場合があるのでキャンペーンは要チェック

ソニー製品の定価は高いことが多く、Amazonやその他の量販店での購入を検討している人もいるかと思う。

ただ、ソニーアカウントを持っている場合、キャンペーン開催中だとAmazon等と同等、あるいは安く購入できるケースがあるので、購入前に公式サイトのチェックをおすすめする。

特に、以下の割引が活用できると強いので、条件が合致するか確認してみてほしい。

  • お得意様向けクーポン(数%分の割引、高額商品ほど適用%が大きかったりする)
  • 夏・冬のキャンペーン(当たった等級によって割引額が変わる場合も)
  • キャッシュバックキャンペーン(公式ストアまたは公認販売代理店(Amazonや家電量販店など)での購入)
  • ソニー銀行のデビットカード決済(一律3%割引/他割引併用可/2024・2現在)
  • 乗り換え前の機器がある(下取り価格をそのまま購入価格から割り引いてもらえる)

ソニーストア(リアル店舗)のある地域なら店頭で見積りを出してもらうこともできる。

余談:ソニーのヘッドホンと組み合わせると最強の使い勝手に

ウォークマンはBluetooth接続に対応しているので、最近の無線ヘッドホン・イヤホンならだいたい使えると思うが、個人的には同じソニー製のものと組み合わせて使うのが最強だと思っている。

私の場合、以前から聴覚過敏対策としてWH-1000XMシリーズのヘッドホンを使っており、今回ウォークマンへの乗り換えによってプレイヤー・再生機どちらもソニー製となったのだが、これが思いのほか便利だったので強くお勧めしたい。

その最大の理由が、マルチポイント接続とタッチ操作。(できる機種は限られているが)

2台までにはなるが、ウォークマンとスマホ、ウォークマンとPCなどを切り替えボタンを押さずに使えるのが非常に便利。
右側イヤーカップのタッチ操作で再生・停止なども行える。
(iPod classic時代は強引にワイヤレス化していただけだったので、この機能は全く使えていなかった)

WH-1000XMシリーズはソニー製ヘッドホンの最上位クラスに該当しているため当然ながらこれらの機能に対応している。

このヘッドホンは本当に快適で、値段が高い以外の不満点が見つからない最高の製品と言ってもいい。

今回ウォークマンと同時に買い替えを行ったWH-1000XM5では過去製品より全体的に静音性が上がっており、とりわけ低い音のカットに強くなったように感じる。

さらに、ヘッドバンドがスマートになったおかげで、厳冬期に上からニット帽子をかぶっても問題なく使えるので降雪地帯在住の人でも安心。

バッテリー持ちもかなりよく、充電は2日に一回くらいでも十分すぎるくらい持つ。