愛の形は一対一とは限らない『ポリアモリー 複数の愛を生きる』


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日本語の一般書でポリアモリーを扱った初の本ということで気になっていた本です。
(違ってたらすいません)

通常、我々が一般に連想するつがいの形は「一対一」=「モノガミー」と呼ばれるもので、ポリアモリーはその逆の「多数対多数」というパートナー関係を指します。
一夫多妻制、浮気や不倫の方便のように誤解されがちですが、それらと違うのは「その相手以外に誰と付き合いがあるかをお互いオープンにした上で付き合う」という点。
「オープン・マリッジ」と呼んだりもするそうです。
性質上、セクシュアルマイノリティ界隈との親和性が高いと言われているようですが、知名度はまだまだ…といった様子。
私も名称を知ったのはここ最近のことです。

本書によると、アメリカの都市部などでは既にコミュニティが形成されるなどしていると書かれていました。
モノガミー至上主義が蔓延る日本では考え方自体が受け入れられるのか、なんとも時間が掛かりそうな感じ…
日本でも近年色々な発想が自由になりつつあるとはいえ、こと色恋沙汰に関してはまだまだ雁字搦めの凝り固まった発想から抜けれてない気がします。
(そのオカタイ考え方も実は調べてみると意外と歴史が浅かったりして、その度に万人に絶対正しい基準なんてないんだろうなーと考えてしまう)

で、読んでみてですが…うーん。
なんというか、著者の方は研究者であり当事者でないためか、いまいち「外から見た彼ら」観で語られている雰囲気が拭えないんですよね。
極めて好意的に書いてはくれているものの、文中でも「彼らの感覚は頭でわかっても肌ではどうにもわかりきれない」とのこと。
なんというか、研究レポートを一般向けにした本という感触が強かったですね。
なので、「モノガミー至上主義に違和感があるのだけど、関連書籍を読んでみたい」という人にはいまいち向いてない…のかなという感じです。

それでも、かなり細かくライフスタイルやどういうパターンがあるのかを分類・解説してくれているのは貴重。
一番最後に対談形式で日本のポリアモリーの人の話も出ているので、まるっきり国外の話ばっかりというわけでもないです。

これを皮切りに、もう少しいろんな関連本が出てくれるといいなあと思います。
私の個人的には、「所有」の色が強すぎるモノガミーとはどうもウマが合わないんですよねぇ…創作物でも、どうもそういう傾向が強いものは敬遠してしまいがちです。
いわゆる「俺はお前のもの」的な。文脈にもよりますが。
こういった本によって「一対一」以外のパートナーシップのあり方が認知されるようになることを願ってやみません。

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校倉

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校倉

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